極打刀の手紙完全まとめ!2026年3月源清麿まで

最終更新 2026年 3月4日

和泉守兼定 1.jpg

極打刀の手紙をまとめています。

手紙は、極修行に出たキャラが出します。

読み終わった手紙は、「刀帳」→「極になる前のキャラ」の所でまた読む事ができます。

    目次

  1. 源清麿・極
  2. 水心子正秀・極
  3. 南海太郎朝尊・極
  4. 松井江・極
  5. 桑名江・極
  6. 山姥切長義・極
  7. 豊前江・極
  8. 南泉一文字・極
  9. 山姥切国広・極
  10. 歌仙兼定・極
  11. 加州清光・極
  12. 蜂須賀虎徹・極
  13. 陸奥守吉行・極
  14. 千子村正・極
  15. 亀甲貞宗・極
  16. 鳴狐・極
  17. 同田貫正国・極
  18. 大倶利伽羅・極
  19. へし切長谷部・極
  20. 宗三左文字・極
  21. 大和守安定・極
  22. 和泉守兼定・極
  23. 長曽祢虎徹・極

源清麿・極
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177源清麿・極.jpg

源清麿
手紙1
主へ
見送りありがとう。
君のそういうところは、とても好ましく思う。
でも、だからこそ、先に謝っておく必要がある。
おそらく、僕は、この修行で強くなれない。
僕は源清麿の刀の集合体。
本当はより強い物語があるところ……、例えば小栗忠順のところに行って、
水心子や大慶のように、この先への視座を得たほうが役に立てるとは思うのだけど
それは何か違うような気がしてしまったんだ。
うん、我ながら、僕は、面倒くさい性分をしている。
手紙2
主へ
僕は今、江戸の四谷にいる。
四谷正宗という名声は、この地で作刀した刀の出来から得たものだ。
刀工源清麿は、その人気に反して寡作でね。
そのためにいろいろなことを言われる。
武器講を投げだして長州に逃げたとか。
酒浸りで刀が打てなくなって、自ら命を絶ったとか。
僕は刀そのものから顕現した刀剣男士だから、詳しい経緯は知らないけど、
実の父同然の人間が……、
……何を言っているんだろうね、僕は。
手紙3
主へ
刀工源清麿も、弟子は育ててはいたけれど、
水心子正秀や大慶直胤のように、刀剣そのものへの寄与は、決して多くはない。
時代と周辺の人物に恵まれて、
ただ純粋に、強い刀、斬れる刀、時代に応えられる刀を作りたいという、
頑固、自分勝手ともいえるその気持ちだけで、刀を打ち続けていた。
その狂気にも似た情熱は、覇気となって人々を魅了し、時代時代で喝采を得て、
僕という刀剣男士を顕現させるだけの力となった。
今しがた、父さんが死んだ。
名乗り出るわけにもいかないから、遠くから見ているだけだけど。
もう少しだけ時間をくれないだろうか。落ち着いて考えたいんだ。
それが終わったら本丸に帰る。
僕は強くなるよ。見守っていてくれると、嬉しいな。

水心子正秀・極
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175水心子正秀・極.jpg

水心子正秀
手紙1
我が主へ
修行の許可、感謝する。
察しているだろうが、私は水心子正秀の打った刀の集合体として顕現した刀剣男士だ。
刀工水心子正秀は強き刀を取り戻そうとした新々刀という枠組みの祖。
その代表として顕現したからには、
私はその名に相応しい刀剣男士であらねばならないのだ。
もっと強く。誰もが目をみはるような存在に、私はなる。
手紙2
我が主へ
修行は縁のある地、人物を訪ねるのが定番らしい。
ただ、ある程度融通が利くと聞いている。あくまで私の場合はだが。
私は核となる物語を持っていないから、定める方が難しいのだろう。
だから、私は勝海舟のもとへ赴くこととした。
彼は、私を所持していた人物として名が挙がる。
出発前に経歴も調べられる限り、調べて来た。
勝海舟は刀を刀として使うことを否定している。
刀を使わずとも制圧できるだけの体術を身に着けているというのもあるが、
勝海舟の視線は、常に海の外に向き、刀の時代の終焉を見つめている。
率直な話を言えば、刀としては得るもののない旅になりそうだ。
だが、何かが掴める。そう確信している。
手紙3
我が主へ
彼は、自らを刀だと語った。
これからは人が刀になるのだと。
挑戦と革新、そこから生み出される力強い活力、時代を斬り裂き、推し進めていく力。
理想のためならば、新しいものへの恐れすら力に変える。
それができるのは、人間だけなのだと。
すごい。
このような人物には水心子正秀の刀が相応しいと思ってもらえたなら、
泰平の世に生み出された刀として、これほど栄誉なことはないのではないか。
私は不勉強だ。理想の道は険しく、完成は未だ遥か遠い。
だが、勝海舟ならば、軽快な口調でこういうだろう。
「ならば伸びしろがたんまりあるってえこった」
本丸に帰ってからの日々にこそ、私の真価が試されるのだ。

南海太郎朝尊・極
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167南海太郎朝尊・極.jpg

南海太郎朝尊
手紙1
主へ
無理を言って修行の許可を出してもらって悪かったね。
僕は以前から試してみたいことがあった。
君は「極」という状態をどのように認識しているのだろうか。
古い文献を紐解いてみると、刀剣にとって「極」とは、
鑑定し、その作を定めたものをいうそうだ。
では、刀剣男士では?
僕はこれを歴史改変になるのではないかと疑っている。
極についてはどうにも情報が獲れなくてね。
この身で確かめることにしたよ。
手紙2
主へ
なるほど、修業は縁者のもとに向かわされるというのは本当だね。
僕は幕末の京に来ている。
この地で僕の縁者となれば……。
ああ、意外だな。
刀工南海太郎朝尊のところへ行かされるものと思っていたのだが。
手紙3
主へ
過去への干渉のどこからが歴史改変になるかは難しい問題だ。
ただ当時の人物に触れ、情報を見聞きしてくるだけならば
一見すれば何も変わっていない。
けれど、武市半平太に会い、彼の思想を、知識としてではなく、言葉として受け入れた僕は、
果たして、受け入れる前の僕と同一であると言えるのだろうか。
これは欺瞞だ。
未来を知る僕からすれば、かの言葉は欺瞞に満ちている。
だが、それでも僕は学び、知ることをやめられない。
我々にはその力が必要だということなのだね。
この先に待つものは、いかなる末路か。
そのために学問と知識はある。
心配は不要だ。任せておくれよ。

松井江・極
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179松井江・極.jpg

松井江
手紙1
主へ
申し出を聞き届けてくれてありがとう。
歴史を守るという使命を全うするために、僕には行かなくてはならないところがある。
ずっと、血に呼ばれていたのだと思う。
この身と血が、何で出来て、何で巡っているのか。
inferno。それを確かめる時が来たんだ。
手紙2
主へ
熊本藩では、細川忠利様の命のもと、厳しい弾圧が行われた。
ガラシャ様の存在が、冷ややかな針の筵となった。
どれだけの献身を求めれば、この国は救われるのか。
彼らはガラシャ様を死に追いやってしまったことを、少なからず悔やんでいたんだ。
人はどこまでいっても人だ。
その献身は紛うことなく人の為にあった。
例え、違う神を信じていようと。人であるならば、人であったならば。
どこで箍が外れたのだろう。きっと血を見たからだ。
死が当たり前のように傍にあって、いつも誰かが血の涙を流していた。
最初から鬼だったわけではない。
手紙3
主へ
すまない。少し怪我をしてしまってね。
手当てを受けているうちに、手紙を送りそびれてしまった。
ガラシャとは神の寵愛を意味する言葉だったか。
その寵愛に報いる手段を、人によっては献身と呼ぶ。
「日本史上最大のキリシタンの反乱は、幕軍の圧倒的兵力によって鎮圧された」
文字にすればたった一文。
燃え上がる炎が、この手を振り払い、全てを消し去っていった。
この血は我が身を巡る。巡り、動かし、この身を焦がす。
inferno。その意味。僕が呼ばれた理由を見つけたよ。
さあ、帰ろう。僕らの戦いに。

桑名江・極
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173桑名江・極.jpg

桑名江
手紙1
主へ
まずは、旅に出ることを許してくれて、どうもありがとう。
この旅を経て自分の中で何が起きるのか想像もつかないけど、
とりあえず今は足の向くまま気の向くまま、歩いてみようと思うんだ。
地に足つけて歩くこと、今はそれくらいしか思いつかないかな。
でも、既に結構楽しいんだ。
本丸や戦場では得られなかった何かが自分の中に流れ込んでくるこの感じ。
お、見たこと無い植物だ。それじゃ、また手紙書くから。
手紙2
主へ
そして、気付けば桑名の地に辿り着いていた。
岡崎で世渡りを学ぶのも悪くないけど、そういう柄じゃないしね。
せっかくだから、未知なる農学を実地で体験しようと思ったわけだ。
標準化された効率のいい農業は知識として得やすいけど、
天候や土の状態、作り手の手間の掛け方によって変わる手触りのようなものは、
会得し難いものがある。
そう、この時代は体系的な農学の知識ではなくて、全て経験上の理屈で動いている。
ここでは、僕の常識は非常識。驚くことばかりだよ!
手紙3
主へ
今、こっちは秋。今年の収穫を終えて、冬支度を進めているところで、
馴染みの居士と藁を叩いている。
一つ、わかったことがある。
争いの原因は、貧しさにあるということ。
刀が争いのない世を望むのは逆行しているように思うけど、
戦がなくなって、男が村にいて、畑も増やせて、楽に笑える日が増えた。
農学は、奪わせない為に、殺させない為にある。
この村はもうじき消える。流行り病で、ひっそりと、人知れず。
そしたら僕も帰るよ、理想世界への心得を携えて。

山姥切長義・極
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159山姥切長義・極.jpg

山姥切長義
手紙1
送り出されてしまったのだから、致し方ない。
この際、山姥でも斬りに行こうか。
君はどう思う?
手紙2
どこに行っても正当な評価を得ることができる気がしない。
……いや、一人、心当たりがあるか。
手紙3
長義が打った唯一無二の傑作、それが俺だ。
まず傑作の刀があり、それに心を寄せた人間がいて、その傑作を写した。
それだけのこと。

本丸に来て以来、俺は君の動向を観察していた。
君は、果たして歴史の守り手として、
刀剣男士を振るうものとして、足る人間なのかと。

評定は終わった。

主へ
ひとつ頼みがある。
もしも、俺がなまくらになり下がることがあれば、すぐにでも折ってくれ。
君に総てを与える刀は、俺でなくてはならないからね。

豊前江・極
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豊前江
手紙1
主へ
旅に出る事を許してくれてあんがとな。
自分探しの旅……なんて言ったらダッセェかもだけどさ、
俺は俺自身と向き合わなくちゃいけねーって思ったんだよ。
どうして俺はこんなにも『疾さ』にこだわるのか。
何かがある気がしてるんだ、疾さのその先に、俺の目指している何かが。
それを見つけたら帰るつもりだから、まあ、気長に待っていてくれよな。
手紙2
主へ
俺は今、疾さの限界ってやつに挑戦してる。
怪我で全身ボロボロだ。ここが本丸ならアンタや誰かが労ってくれたんだろうな。
あの頃の俺は独りよがりだったのかもしれねーって思い始めてんだ。
なんかさ、俺が目指しているもの、探しているものは俺にとって重要なだけで……
いや、やめとくわ。
今は、それがたとえ独りよがりだったとしても、向こう側を目指したいんだ。
それが見えた時、何か掴める気がするんだ。
だから、もう少しだけ待っていてくれよな。
手紙3
主へ
疾さの……、速さの先にある何かに。一瞬だけど、辿り着けた気がするんだ。
うまくは説明は出来ねーんだけどさ。
あの時俺が見たものがいったいなんだったのか。
とにかくそこは……、光に包まれていた。
でさ、不思議なもので、浮かんでくるんだよ、アンタや本丸の連中の顔が。
今なら言える。どうやら俺は、アンタや……アイツらと一緒に居てーみたいだ。
アンタらが居る場所が俺の居場所、帰る場所なんだって。
だから、帰るよ。
今度は焦らず、ゆっくりと。

南泉一文字・極
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155南泉一文字極.jpg

南泉一文字
手紙1
主へ
オレは修行の旅路でこれを書いている。この旅ばかりは特別だ。なんたって、この身に宿る猫の呪いを解かなきゃならない。だいたい、オレが猫の呪いを受けるってのが理不尽だと思わねぇか?猫の野郎が勝手に跳びかかって刃に触れ、真っ二つになったって。教学のために猫を斬った南泉和尚とは全然状況が違うだろ。だというのに猫つながりで盛られた結果が、これか。ああ、愚痴っていても始まらねぇ。オレはこの旅で猫の呪いを解き、背が高くて泣く子も黙る恐るべき刀剣男士になってやるぜ!
手紙2
主へ
……て、意気込んで来てみたはいいものの、どうすりゃ呪いは解けるんだ?あの時の猫を追い払うわけにも、命名をやめさせるわけにもいかないなら、歴代の主のどこかでオレと猫の連想が途切れればと思ったんだが……なかなかそうもいかないよなぁ。特に、オレを気に入って差し料にしていた尾張家の歴代をどう説き伏せろと。猫が触れただけで真っ二つになる切れ味なのだぞ、とか自慢されては、もうね。
手紙3
主へ
自慢話をする歴代の主の姿を見て思った。オレが切れ味鋭い刀じゃなかったら、猫の野郎は真っ二つにはならなかったんじゃないかって。オレが在ったから、真っ二つの猫が生まれたんじゃないかって。オレが在ったから、呪いが生まれたのか?こうなると、オレの中の猫は呪いなんかじゃなく、オレの一部だと思うしかないのかね。……修行は終わりだな、こりゃ。オレが猫の性分と向き合えるようになった頃に帰るわ。なぁに、そんなに時間はかからないはずだ。

山姥切国広・極
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山姥切国広
手紙1
主へ
……強くなりたいと思った。修行の理由なんてのはそれだけで十分だろう。誰よりも強くなれば、俺は山姥切の写しとしての評価じゃなく、俺としての評価で独り立ちできる。だというのに。人々が話す内容が、俺の記憶と違うのは、どういうことだ?
手紙2
主へ
……すまんな。この間は動転して、要領を得ない手紙だった。正直なところ、俺もまだ混乱しているんだ。俺は、山姥を斬った伝説を持つ刀、山姥切の写しであって、山姥を斬ったのは俺じゃないと記憶している。だが、俺が会った人々は、俺が山姥を斬ったから、そのもとになった長義の刀が山姥切と呼ばれるようになったという。これでは、話が全く逆だ。写しの俺が、本科の存在感を食ってしまったようなものだ。どう、受け止めていいかわからない。
手紙3
主へ
前の手紙のあと、長い年月、多くの人々の話を聞いて、わかったことがある。俺が山姥を斬ったという伝説、本科が山姥を斬ったという伝説、そのどちらも存在しているんだ。案外、どちらも山姥を斬ったりなんかしていないのかもな。ははは。人間の語る伝説というものは、そのくらい曖昧なものだ。写しがどうの、山姥斬りの伝説がどうので悩んでいたのが、馬鹿馬鹿しくなった。俺は堀川国広が打った傑作で、今はあんたに見出されてここにいる。本当に大事なことなんて、それくらいなんだな。迷いは晴れた。俺は本丸に帰る。

歌仙兼定・極
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歌仙兼定
手紙1
主へ
やあ。せっかくの修行の旅だからね。こうして手紙を書く楽しみを満喫しているよ。とは言え、歴史を辿る旅だからね。見聞きしたものをあまり詳細に書いてはならないと言われているんだ。これでは面白さも半減だと思わないか? でも決まり事である以上は仕方ないか。書ける範囲では、今僕がいるのは肥後の国。元の主である細川三斎様の客人として招かれているんだ。強さとは違うかもしれないけれど、文化的な審美眼を鍛えてくるつもりだよ。
手紙2
主へ
やあ。そろそろ僕からの手紙が来る頃だと思っていたのではないかな。僕としてはもっとちょくちょく手紙を出したいのだけれど。修行の方は充実しているのだけれど、その成果を歌にできないのはもどかしいね。それにしても三斎様から学ぶべきことは多い。後世では乱行をおもしろおかしく取り沙汰されることがあるけれど、芸術家とはそういうものではないかな?
手紙3
主へ
やあ。旅先からの手紙はこれで最後になりそうだよ。・・・ああ。三斎様がお亡くなりになられてね。これ以上ここでは学べなくなってしまったんだ。晩年の三斎様は、非常に穏やかな方だったよ。きみは驚くかな?あの方は要するに、純粋な方だったんだよね。それ故に、許せないことが多くあったのだろう。だが、それも年を重ねて、飲み下せるようになっていったのだろうね。僕がその境地に達せているかはわからないが、目標はできた。あとはきみのところで実践しよう。

加州清光・極
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加州清光
手紙1
主へ
やっほー、元気してる? 俺は元気してまーす。修行の旅って言ってもさ、行くところの候補なんてそうそうあるもんじゃないよな。結局、元の主のいた新選組に厄介になってるよ。まあ、俺をちゃんと扱えてた人の動きとか見れば、俺も強くなれるんじゃないかな。そのうちまた手紙書きまーす。
手紙2
主へ
やっほー。そろそろ俺がいなくなって寂しくなってるよね。修行はー……ま、うまくやってる。当然でしょ。それにしても、変な感覚だよね、自分のすぐ側に、昔の自分がいるってのはさ。……この後、あいつ欠けちゃうんだよなって、自分のことなのに、他人事みたいでさ。なんだろ、これ。
手紙3
主へ
やっほー。この前の手紙のせいで、心配してるんじゃないかと思ってさ。柄にもなくあーだこーだ考えちゃったみたい。今できることが大事なんだよな。歴史は変わらないし、変えられない。でも、俺があんたに今以上に愛してもらえるように変わっていくことはできる。待ってて。俺、もうすぐあんたの一番になるから。

蜂須賀虎徹・極
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蜂須賀虎徹
手紙1
主へ
修行の許可を出してくれてありがとう。様々な刀が新たな力を得ようとしている今、虎徹である俺もそれができねば示しがつかないからね。必ずや、これぞ虎徹、と皆が惚れ惚れするような結果を携えて帰ろう。期待して待っていてくれると嬉しいな。
手紙2
主へ
俺の修行先は阿波、蜂須賀家・・・とするのが正道なのだろうね。ただ、俺は今回それを選ばなかった。もちろん、俺を長く所持してきた蜂須賀家には思い入れがある。だが、俺は蜂須賀の刀ではなく、真作虎徹としての力を求めた。だからこそ壁にぶつかっているとも言えるわけだが───・・・いや、なんでもない。修行は順調だ。心配はいらない。
手紙3
主へ
真作にふさわしい力を求めるべく、修行をしている。作り手の顔を見てみようと思ったが、やめた。俺の、俺の中の真作というものはそういうものじゃない。力、そして、できれば優しさがあればいいと思っている。優しさは、手紙なら簡単に書けるのに、実際やると難しい。これは、日々の生活から身につけなければいけないのだろう。それには主が必要だ。少なくとも俺には。修行は終わり。これから本丸に帰るとしよう。

陸奥守吉行・極
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陸奥守吉行
手紙1
主へ
元気しちょるか? わしは、旅の道すがら、この手紙を書いちょる。刀の時代の終わりを見て、その限界を日頃語ってきたわしが、刀としてより強く、でっかい男になろうというのはおかしな話じゃろうか。けんど、今、主が相対している戦いは、刀剣でなければ通用せん戦いじゃ。なら、わしも再び刀としての自分を見つめなおす必要があるっちゅうことじゃな。またそのうち手紙を書くぜよ。
手紙2
主へ
元気しちょるか? わしは今、土佐じゃ。わしは土佐の刀じゃき、向かうべき場所はここしかなかったんじゃ。そして、あいつと話をする必要があると思ったんじゃ。元の主である、坂本龍馬とな。わしを形作るのは龍馬に対する人々の思いが占める部分が大きい。限界を越えようとすれば、必ずぶち当たる壁っちゅうことじゃ。まあ、うまいことやってくるぜよ。
手紙3
主へ
龍馬と、話をしてきたぜよ。向こうは、呑み屋で出くわした通りすがりの酔漢としか思うちょらんじゃろうけどな。結局のところ、新しい道具も、古い道具も、使い方次第じゃ。新しいからといって万能ではないやき、龍馬はこの後、銃で身を守れず死ぬる。じゃが、新しいものがあることを知らず、古いものだけを使い続ければそれは選択肢を狭めるだけじゃ。わしは、次の時代を見据えつつ、そのために戦う刀になるぜよ。見違えていききたわしを楽しみにしとおせ。

千子村正・極
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千子村正・極
手紙1
—-村正。妖刀。主家殺しの刀。アナタも妖刀伝説をよく耳にしたことがあるのではないデスか?やれ家康公を害し疎まれた、やれ正宗と刀の在り方で対立した、などという類の噂デス。その実、調べてみればそんな事実はない。それどころか成立するはずのない創作だったりする。人の噂は無責任なものデス。いえいえ、アナタを責めているわけではないのデスよ。この修行の旅で、ワタシがいかなる真実を得られるのか。……そう、考えていたのデス。
手紙2
ワタシが辿り着いたここは……そう、佐賀。時代は初代藩主鍋島勝茂様の治世。勝茂様は村正を所有した者の一人で、主家からこの地の統治を引き継いだ方デス。デスが……ほら、巷では主家を乗っ取り、この地を奪っただなんて囁かれていマス。後に化け猫伝説がこの地で生まれるのも、そのせいデスね。……主家殺しの妖刀村正と主家を乗っ取った大名。ぴったりだと思いましたか?
手紙3
主へ
人の噂など無責任なものデス。勝茂様は極めて穏便に政権移行を達成し、悪逆には程遠かったというのに。思うに、人は真実など求めていないのかもしれません。己がよければ、どれだけ真実を歪めても構わないと思っているのかもしれません。……デスが、それでも。人がどうこう言おうと、勝茂様は世間がそう語るような悪人にはなりませんでした。で、あるならば、ワタシも、世間の言うような妖刀にはなるべきではないのでショウね。真実はワタシ自身と……そう、できればアナタが知っていればそれで充分デス。——そろそろ着続けるのも限界デス。帰って脱ぐこととしまショウ!

亀甲貞宗・極
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亀甲貞宗・極
手紙1
ご主人様へ
ご主人様、本丸を離れてからというもの、ぼくは寂しくて──……いきなり飛ばしてしまうと手紙を読むのをやめられてしまいそうだ。だがそれはそれで。それはともかく、ぼくは江戸にやってきたよ。なんといっても、将軍家の刀だからね。ちょっとした里帰りというわけさ。
手紙2
ご主人様へ
ご主人様が前回の手紙を読まずに捨てたんじゃないか、と想像したらゾクゾクしてきたよ。このままだと今回もそうされてしまうのかな?でも、だからこそ、ちゃんと書こう。ぼくが将軍家の刀となったのは綱吉公の代さ。そう、生類憐れみの令で有名だね。それは後に再評価の動きもあったりしたけれど、やはり将軍家が大規模な政令を出すということの強制力は計り知れない。じゃあ、そんな徳川幕府が何故あんなにも続いたのだろうね?
手紙3
ご主人様へ
前回の手紙はちゃんと最後まで読まれているかな?そうでないなら、この手紙は封も切らずに捨てられているかもしれないね。だがそれがいいっ!閑話休題。この前の続きだね。結局のところ、大なり小なり、人は誰かに支配されたがっている。ぼくはそうじゃないかと思っているんだ。自分の立ち位置を他の誰かに預ける。それはただ一人荒野に立つより、ずっと安らぐことだからね。もちろん、それは身を預ける相手がそれに足る大きな何かであることが前提。だからこそ徳川幕府は長く続いたんだね。ぼくは今、幸せだよ。だって、ご主人様という立派な主に支配されているのだから。だから、これからはもっと、ご主人様に身を預けようと思う。その分ご主人様のご命令が厳しくなろうとも、それがぼくの幸せなんだ。

鳴狐・極
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鳴狐
手紙1
あるじどのへ
本丸の皆様は穏やかに過ごしていらっしゃいますでしょうか。鳴狐の修行は順調に進んでおります。修行に専念させるため、定期連絡の手紙は鳴狐に代わりま
あるじへ
気付かないうちにキツネが勝手に手紙を書いていた。悪いやつではないけれど、お節介がすぎるのは困る。こちらの修行は順調だ。心配はいらない。
手紙2
あるじへ
キツネのことが気になっているようだから、教える。あいつは、伝説で鳴狐が斬ったばけものではない。キツネと出会ったのは、もっとずっと後のこと。だから、それほど長い付き合いというわけでもない。信頼はしているが。
手紙3
あるじへ
この前の手紙のことで、余計に混乱させてしまったか。もう少し、説明する。刀はただの美術品になっていた。鳴狐は退屈を持て余していた。そこに、キツネが来て、鳴狐に言った。再び鳴狐の出番が来る。それに備え、穏やかな心で待っていろと。そして、キツネは約束を守った。キツネのおかげで、鳴狐を使ってくれるあるじと出会えた。鳴狐はもう、飾られているだけの刀ではない。だから、あるじのために戦う。

同田貫正国・極
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同田貫正国
手紙1
主へ
わざわざ手紙を書くってのは面倒だと思わねえか?だが、修行の旅に出る条件として、定期連絡業務があるんだよ。そんなことしなくても、結果出せばそれでいいじゃないかと思うんだがな。ま、心配しなくても俺は強くなる。それが武器としての仕事だろ。
手紙2
主へ
この修行の旅、他の連中ならきっと元の持ち主一人のところに向かわされるんだろうな。だが、他の連中と違って、俺には固有の持ち主の記憶が無い。というのも、俺はちょっとばかし特殊でな。元が一口の刀じゃねえんだ。後世で同田貫と呼ばれる数多の実戦刀。その数々に宿る思いが合わさって、俺を形作ってるってわけだ。・・・・・・おかげで修行が面倒なことになってるんだが。
手紙3
主へ
この旅で、俺は同田貫を手にした侍たちをずっと見てきた。斬った側も、斬られた側もいた。持ってるだけで使わずに終わった奴もいた。だが、共通しているのは、わざわざ同田貫を選んだ侍は、その強さに惚れ込んでたってことだ。刀工の名前でも、見てくれの美しさでもない、使った時の強さ。俺が同田貫であるからには、とことんまで強くなきゃいけないってことだろう。修行もそろそろ大詰めだ。成果はあんたの目で確かめてくれ。

大倶利伽羅・極
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大倶利伽羅
手紙1
報告なんて、するつもりはなかったんだがな。面倒だが、主に定期報告しろとの命令だ。忌々しい。修行のために向かわされたのも仙台藩。一人で強くなるってわけにはいかないのか。
手紙2
前の主・・・・・・伊達政宗公と顔を合わせた。俺は政宗公が軍陣に帯びた刀だってことになってるが、実際は違う。仙台藩に来た頃にはもう、大きないくさなんて起こりようがなかった。一体どうしてそんなわけのわからん事になってしまったんだか。
手紙3
つまるところ、刀の強さはそれ単体では成立せず、主に左右されるということか。政宗公という主の存在の大きさが存在しないいくさの伝説を生み、それが今の俺につながっている。一人で強くなるというのは土台無理な話だったのか。ならば、ここで昔見知った顔と慣れ合っている場合じゃない。これまでの俺より強くなるには、今の主であるあんたが必要だ。

へし切長谷部・極
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119へし切長谷部極.png

へし切長谷部
手紙1
主へ
お元気でしょうか。修行の旅の許可を出していただき、本当にありがとうございます。かくなる上は、主の剣として恥じぬよう、切れ味を増して帰る所存です。しかし、修行の地として連れてこられたここは・・・・・・。・・・・・・どうしたものですかね。因縁深い安土に連れてこられてしまったようです。
手紙2
主へ
わざわざ安土に送り込まれた以上、あの男との対面は避けられぬ問題です。あるいは、あの男を克服してこそ真の強さを得られるということでしょうか。問題は、俺が我を失って、斬りかかったりしないかどうかですが。・・・・・・冗談ですよ。俺は貴方の刀。歴史を守るための刀剣なのですから。
手紙3
主へ
いざ、対面を果たすと、なんともまあ、拍子抜けしました。俺が黒田家に下げ渡された理由。それをずっと考えていたのに。・・・・・・あの男は、如水様の才覚を警戒していた。だからこそ、最大限機嫌を取るために俺を贈ったのだ、なんて。なるほど、そうであれば、大事にしていた俺である必要もあったのでしょう。種が割れれば、もはや気にするまでもないこと。今後は、今の主のことだけを考えて生きていくこととします。

宗三左文字・極
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82宗三左文字極.jpg

宗三左文字
手紙1
主へ
突然修行に行きたいなんて、面食らったでしょうね。僕はそういう素振りを見せたことがないでしょうし、逃げるつもりかと疑ったんじゃないですか?大丈夫ですよ、逃げたところで、僕に行き場なんてあるわけないでしょう。強くなったら帰りますよ。いつになるかはわかりませんが。
手紙2
主へ
強くなるための旅で、結局僕が行き着いたのが安土だって知ったら、貴方は笑いますか?大丈夫ですよ。魔王をどうこうして歴史を変えようなんてつもりはないです。ただ、僕が変わるには、魔王を乗り越える必要がある。それは、わかってもらえますよね?
手紙3
主へ
実際もう一度近くで見てみれば、魔王と言ってもただの人間です。わかってはいたんです。でも、漂わせる存在感が大きすぎて、その影からだれも逃れられない。焼けた僕をわざわざ再刃してまで手元に置こうとした人々も、きっとそうなんですよ。・・・・・・残念ながら、僕は魔王を乗り越えられそうもない。ですが、貴方の刀であり続ければ、いつかは変われるかもしれない。そんな夢くらい、見てもいいでしょう?

大和守安定・極
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大和守安定
手紙1
主へ
強くなるために旅に出たけれど、結局僕は前の主・・・・・・沖田くんのところに来てしまった。あなたは、こんな僕のことを怒るだろうか。でも、許してほしい。僕は、きっと今も、ここで足踏みを続けてしまっている。前に進むには、沖田くんのことについて、心の整理が必要なんだ。
手紙2
主へ
沖田くんが倒れた。僕の知っているように。そして彼は、この後戦場に出ることなく死ぬ。僕を置いて。思えば僕は、沖田くんと一緒に歴史の闇に消えるか、彼より先に折れてしまいたかったのかもしれない。このあと侍の世は終わり、僕が刀としての本分を果たせる機会がなくなってしまうのだから。未練だよね。でも、仕方ないじゃないか。
手紙3
主へ
沖田くんに言われたよ。お前は何をやってるんだ、って。もちろん彼は僕が何者なのかわかってるわけじゃない。でも、僕が重大な役目の途中で、病身の自分を見舞いに来てるんだって認識してる。「僕をやるべきことをやらない理由にするな、迷惑だ」だってさ。・・・・・・そうだね。僕がずっと後ろばっかり見てるんじゃ、誰のためにもならない。だから・・・・・・もう、僕は沖田くんのことを忘れるよ。それが、彼の望んだことだから。彼を忘れて、あなただけの刀になれた頃に帰る。絶対に。

和泉守兼定・極
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和泉守兼定
手紙1
主へ
よう、オレがいなくてそっちは大丈夫か?ま、オレが戻るまでの辛抱だ、うまいこと運営してくれよ。こっちは新選組に潜り込んで修業中だ。知ってると思うが、オレは十一代目や十二代目の兼定が打った刀に宿るもんが、土方歳三という元の主を共通項にして合わさることで今の姿になってる。今の限界を超えるには、避けては通れない道ってわけだな。またそのうち連絡する。
手紙2
主へ
さて、そろそろ連絡しておかないとな。手紙を送らないとあんたが怒りそうだ。修行のために過去の時代に送り出されるってのは、おそらくオレに限った話じゃないはずだ。そして、修行の目的ってのはきっと、剣術やらその他の技術を磨くことじゃねえ。それだったらそっちでもできる。修行で鍛えるべきは、もっとオレたちにとって根本的な───・・・・・・なんだか、ここまで読んだあんたが失礼な事考えてる気がしてきた。オレが頭使ってちゃそんなにおかしいか?
手紙3
主へ
この前の続きだ。オレたちは、持ち主の思い、モノに寄せられる思いで形作られる。修行の目的は、何が自分を形作る核なのかを自覚することなんだろう。今、オレの目の前で、 土方が死んだ。儚く、と書けば綺麗だが、どちらかと言うと呆気無く、だと感じた。きっと、この感想が、オレの核だ。名刀であろうとも活躍できず、呆気なく主を失う時代。去りゆく時代への感傷が、オレを今までのオレにしていたんだ。だが、それを今なら超えられるはずだ。あんたに振るわれるオレは、今も最前線で戦う立派な名刀。そうだろう?

長曽祢虎徹・極
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長曽祢虎徹
手紙1
主へ
あー、改まって手紙を書くとなると書き方に困るな。まあ、かしこまる必要もないか、定期連絡だと思ってくれ。おれは強くなるために過去の時代に向かわせられた。時期は幕末、おれの前の主が生きていた頃だ。趣旨はわかる。おれを虎徹だと位置づけているのは前の主の逸話だ。だが、どんな顔をして接して、どうすれば強くなれるのか。それがわからないでいる。情けない限りだ。
手紙2
主へ
意を決して、前の主に接触することに成功した。・・・・・・と仰々しく書くほどのことはしていない。呑み屋で相席して、それとなく言葉を交わしただけだ。おれの前の主は、刀剣のことを語るのが好きな男でな。虎徹を持っていることを自慢してきたよ。まさか話し相手がその虎徹、しかも贋作だとは思うまい。それとなく、その虎徹は本物なのか、とからかうように問うてみた。そうしたら、このような業物が贋作であるわけがない、とさ。
手紙3
主へ
また前の主に会った。時期は池田屋の後。偶然を装って、声を掛けた。そうしたら、向こうもいつぞやの自慢相手を覚えていたようでな。やはりこの虎徹は本物だった、お陰で窮地を切り抜けた、とさ。その後、贋作と疑ったお前の目利きはまだまだだ、機会があれば教授して進ぜよう、だなどと延々と話に付き合わされそうになって閉口したが、得るものはあった。贋作であろうとも、主が必要としているだけの質を持ち、満足しているのならば、それは真作に劣るものではないということだ。ならば、おれは今の主が必要とするだけの働きをするまで。答えは得た。あとは帰ってそれを実行するだけだ。